> 被爆のマリアに捧げる賛歌によせて
原爆によって崩壊した長崎の旧浦上天主堂に安置されていた「無限罪の聖母像」は、瓦礫の中に頭の部分だけを残して、奇跡的に発見されました。
 2001年9月、声楽アンサンブル・カメラータ神戸の浦上天主堂のコンサートでは、長崎への敬愛と鎮魂の祈りを込めてこの「被爆のマリアに捧げる賛歌」が奉納されました。このアヴェマリアが社会的な反響を呼び同12月にはCDの出版という運びになりました。
 アヴェマリアは最も清らかな「母」の愛に捧げられる祈りです。顔を焼かれたマリア像は人間の果てることのない残酷さとその哀しい業の象徴です。
 「被爆のマリア」への祈りは、争いと戦いが絶えない時代に生きる私達にとって、平和の実現への切なる願いです。破壊と暴力、無分別な怒りと決別して人々が理解し合える世界の回復への希望です。

 願わくは、このアヴェマリアに託された祈りが、人々の心にまだ届いていない今の現実を越えて、遥かな世界にまで響きこだましていきますことを!